2010/05/11

『第2回 裸足DE RUN ~大人のための裸足教育~』に参加しました

Saitama Running Clubの代表である吉野剛さんが講師をされた『第2回 裸足DE RUN ~大人のための裸足教育~』に参加しました。吉野さんはそれこそアメリカで『BORN TO RUN』が刊行される前からベアフット・ランニングの研究に取り組まれ、その第一人者として活躍されています。僕自身は(恐らく他の多くの方と同じように)『BORN TO RUN』を読んでベアフット・ランニングに興味をもち、本や海外サイトを参考にしながら我流で走ってきたわけだけれど、やはりしっかりと科学的・経験的にベアフット・ランニングを学びたいと常々思っていたので、楽しみに参加しました。

当日は14時に代々木公園に集合。約20人の参加、半数が女性。『BORN TO RUN』を強烈プッシュしていただき、ちょうど前日にVibram社のFiveFingersを購入された水道橋博士も飛び入り参加。当日の様子は以下で御覧いただけます。

トレイルランナー.jp
今注目、ベアフット(裸足)ランニング講習会 レポート

どちらかと言えば、初めて裸足で走る方々を対象にしたものでしたが、個人的には大きな収穫が2点あったのでここに記しておきます。

◎ 踵はバネの引き金
ベアフットで走ると前足部着地となることで、着地の衝撃を脹脛(ふくらはぎ)で受けるようになる、ということは理解していたけれど(最初の数週間は筋肉痛がひどかった)、この脹脛の動きをバネとして意識する、というのは新鮮だった。前足部で着地した後に、踵(かかと)が下に降りて地面に触れる際、脹脛の筋肉が脹脛の筋肉が収縮しながら腱がグーッと伸びる。これはつまり脹脛のバネを引っ張っている状態なのだ。あとはそのバネをリリースすれば、自然と足が地面から浮き上がり、前に進むというわけだ。
これまで前足部着地の際の踵の扱いがどうにも曖昧になっていた。まったく無用のようにも思えたし、かといって着地の際、前足部につづいて地面に接地するわけで、じゃぁ、どの程度どう接地させるのがいいのかな、と思っていたが、これからは、バネを引くトリガーのようなイメージでいればいいのかな、と。だからいっぱい引いたほうがいいから地面には接地するし、でも強く地面に打ち付ける必要はないというわけだ。

◎ マメについて
僕はFiveFingersを履いてもう3ヶ月以上経つので、最初は痛めることもあった足も脚もだいたい慣れてきたし、キロ6分でハーフマラソンを走ることもできた。ただ、マメ(水マメ)だけはいまだにできる。できることに慣れてしまった。
吉野さんのお話では、血マメは足の慣れの問題なので、そのうちできなくなる(確かにそのとおりだった)。一方で水マメは、 足裏がこすれることで出来るので、走り方の問題だという。普段、ランニングシューズを履いて走るときに、足は地面を蹴っている。この蹴る走り方がベアフットだと水マメの原因になるのだ。
先程の踵とバネの話の続きになるが、ベアフット・ランニングの場合、足は地面を蹴りつけるのではなく、バネを使って地面から足が跳ね上がるような走りになる。『BORN TO RUN』でも、地面を踏みしめるのではなく地面から軽やかに足を持ち上げるような感覚、というような記述があったはずで、これは同じことだ。その場合、足裏がこすれることはなく、水マメもできないはずなのだけれど、これがなかなか難しい。吉野さんも、長時間走るとフォームが崩れて水マメができることがあるという。今までずっとシューズを履いて走ってきた走り方が身体に染み付いているので、どうしても地面を蹴ろうとする、これはなかなか変えるのが難しいようだ。腰をすえて取り組んでいこうと思う。

最後にもう一つ、吉野さんは「足裏の皮は厚くなるというより、強くなる」とおっしゃっていた。早く強くなって欲しいです。

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