2012/05/03

Are you BORN TO RUN? #1 ベアフットテッド

BORN TO RUNのスピリット満載のイベントが開催されます!

http://www.facebook.com/events/321183074617001/ より転載>

様々なランナーに「自分がどれだけ走るために生まれてきたか」を語ってもらうトークイベント『Are you BORN TO RUN?』
 
記念すべき第1回のゲストはなんと、名著BORN TO RUN の主要登場人物としてもおなじみ、ベアフット・テッド! ベアフット・テッドとは何者なのか? 彼のランに対する様々な想いを語って頂きます。そして、テッドとトークをするのは日本の裸足ランニングの第1人者、裸足王子こと吉野剛さんと、BORN TO RUN日本語版編集者の松島 倫明さん! ベアフットランニングやBORN TO RUNの世界に関する他では聞く事のできない内容が聞く事ができるでしょう。乞ご期待!

『Are you BORN TO RUN?』#1 ベアフット・テッド

日時:5月12日(土)
受付:17:00〜、開始:17:30〜(2h)
場所:OnEdropCafe 千代田区岩本町2-9-11(http://www.onedrop-cafe.com/access)
価格:2,500円(当日お支払いください)
予約:事前予約制です。下記のエントリーフォームよりご予約ください。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/e052e786195985
スペシャルゲスト:" ベアフット"・テッド・マクドナルド
ゲスト:吉野剛、松島倫明
 
主催:Run boys! Run girls!(株式会社ラフリンク) / OnEdropCafe
協賛:(株)ロータス(ルナサンダル・ALTRA)
後援:(社)日本ベアフット・ランニング協会、(株)NHK出版
協力:park、走る.jp

※イベント終了後「Born To Run〜走るために生まれた」をご購入の方、もしくは持参された方を対象に"ベアフッド"・テッド・マクドナルド氏によるサイン会を行う予定です。
※ルナサンダルやALTRAなどのナチュラルランニングを体感できるアイテムの試し履きや販売等も予定しております。
 

" ベアフット"・テッド・マクドナルド... http://www.facebook.com/barefootted
「Born To Run〜走るために生まれた」... http://www.amazon.co.jp/dp/4140814144
吉野剛... http://www.hadashirunning.jp/instructor_yoshino/
ルナ・サンダル... https://www.lunasandals.com/

2012/04/02

追悼カバーヨ・ブランコ

『BORN TO RUN 走るために生まれた』はランニングとかウルトラマラソンとか裸足ランニングの経典と言われているわけだけれど、その物語は著者のクリストファー・マクドゥーガルがメキシコの荒野に白馬を探しに行くところから始まる。本書はその白馬、スペイン語でカバーヨ・ブランコと呼ばれる男の物語でもあったわけだ。

そのカバーヨが亡くなった。
http://www.reuters.com/article/2012/04/01/us-runner-death-true-idUSBRE83001R20120401

ニューメキシコ州の急峻な渓谷と荒野が広がるヒーラ国定林で、20kmほどのトレイルを走りに出かけたまま戻らずに、4日後になって遺体で発見された。目立った外傷はないそうだ。愛犬をロッジに残したまま水のボトルを片手に颯爽と走りに行った彼に何があったのかは、もしかしたらこのまま分からないのかも知れない。

そのヒーラには渓谷の断崖絶壁の天然のくぼみを利用した断崖住居Gila Cliff Dwellings National Monument(ヒーラ断崖住居国立遺跡)が残っている。先史時代の息吹が残るその場所は、西欧文明とタラウマラ族の文化の架け橋となったカバーヨにはある意味でふさわしすぎる場所だと言えるかもしれない。

「カバーヨが遺したものはいったい何だったのだろう」ツイッターのタイムラインに次々と上げられるカバーヨ追悼のツイートの中にあった言葉だ。彼がいなければ『BORN TO RUN』という物語も成立しなかったし、そうなると、今現在のランニングをめぐる状況だって随分違ったものになっていたはずだ。

もちろん、そんな本がなくたって、東京マラソンは大盛況で、ウルトラランナーは世界中のトレイルを走り、裸足ランナーはケン・ボブを継ぐカルトとして栄え、カバーヨはメキシコのコッパーキャニオンで人知れず走り続けていただろう。

でもカバーヨは、「走る」ということに対する僕たち現代人の認識を確実に変えた。

それは、走ることは「自由になること」だ、という認識なのだと思う。走ることが楽しいことや自由なことは誰だって知っている。でも本当だろうか? 僕ら現代人は、走ることの周りにあるものにあまりにもとらわれすぎてしまっている。それは時間(タイム)だったり、場所だったり(排気ガスにまみれた都心になぜランナーの聖地があるのだろう)、お金(いき過ぎた商業主義)だったり、情報だったり(それは僕らメディアも片棒を担いでいる)、さまざまなものに、知らず知らずのうちにがんじがらめにされている。もう、そのことに気が付かないぐらいに。

それを僕たちに教えてくれたのは、西欧近代社会からのある種の世捨て人としてメキシコの荒野にわたり、そこで現代文明とは隔絶した伝統的文明社会の中で生きるタラウマラの人々にBORN TO RUNのスピリットを見い出したカバーヨという男だった。彼は20年という歳月をタラウマラの人々と共に過ごし、彼らの価値観、伝統、大地と共に生きる方法、そして「走る」ことについて学んできた。彼の半生を通して、僕らは「走る民族」になれるピュアな体験をこの21世紀に奇跡的に獲得できたのだと思う。それは、たんなる読者の輪を越えて、広く人類の遺産になり得るものだ。

でも、そんな大上段な話はカバーヨにとってはどうでも良いことなのかもしれない。本書の最後で(そう、本書はカバーヨに始まりカバーヨに終わるのだ)彼は言っている。

「私が人に望むのはひとつ。こっちに来て走り、パーティをし、踊って食べて、われわれと仲良くやることだけだ。走ることは人にものを買わせるのが目的じゃない。走ることは自由でなきゃいけないのさ」/P407

今年もこの3月4日に、毎年恒例の(本書のクライマックスを飾る)the Copper Canyon Ultramarathonがあったばかりだ。今年はベアフット・テッドも参加した。日本からも石川弘樹さんが参戦しているので、いつか石川さんから生のカバーヨについてお話いただける機会があるかもしれない。そこにいた誰もが、カバーヨのスピリットを共有しているはずだから。

恐らく日本ではどんなニュースにもランニング誌にも載らないであろう、それでも少なくとも現代文明に生きる僕たちに多大な影響を与えてくれた一人の偉大なるランナーの死を悼み、心よりご冥福をお祈りします。

Run free, amigo.



カバーヨ・ブランコのサイト
http://www.caballoblanco.com/






2012/02/04

親愛なるタラウマラの友たちへ

先日、ブログで呼びかけたタラウマラの人々への支援について、現地に入って支援を呼びかけたウィル・ハーレンから経過報告と感謝のメールがきたので、また拙いながら翻訳してシェアします。世界中から多くの手が差し伸べられたようです。今回、日本からも遠くメキシコ銅峡谷のタラウマラの人々のためにドネーションをして、タラウマラの「コリマ」という分け合いの精神を体現した人々に、改めて感謝します。

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親愛なるタラウマラの友たちへ

みなさんのドネーションは何トンもの緊急支援食料となってタラウマラの人々に届けられた。コーンや豆、芋といった食料がウリケにあるシエラ・タラウマラ・フードバンクによって何百人ものタラウマラの人々の手に渡った。また、今年の春にまくための、非遺伝子組み換えの種子も配った。それに加えて、Huisichiの近くにある泉に貯水池も作った。これでメキシコ史上最悪といわれる干ばつの間も水を蓄えておくことができる。食料は目先の支援になり、種子や貯水池は長期にわたってタラウマラの人々がやっていけるようにしてくれるだろう。

 僕はタラウマラの人々が直面する干ばつと飢饉を直に見てきた。雨がないためにコーンを収穫できなかったタラウマラの農民たちとも多く会い、話した。そして、空っぽのコーン貯蔵庫とカラカラに干からびた農地を見てきた。

 タラウマラの人々は本当に心からドネーションに感謝していた。この支援は本当に価値あるものだ。タラウマラはタフな、自給自足で暮らす人々で、何世紀ものあいだ、岩だらけの人里離れた地域で生き抜いてきた。彼らは外の世界からの支援に慣れていないし、支援を求めることも簡単なことではなかった。それでも食料と種子、水のことを彼らは本当に感謝している。今回、食料を配布する経験は心を動かされるものだった。銅峡谷の一帯から家族たちがトレックをして支援食料を受け取りに来て、そのままそれを背負って家まで運んでいった。さらに外れにあるいくつかの集落にはトラックで運んだりもした。

タラウマラの文化と伝統の中核に「コリマ」というのがる。近い意味に翻訳すると「シェア」の考え方だ。タラウマラの人々はもともと所有物なんてそれほどないけれど、彼らは自由にそれらをシェアする。食料も衣服も、そして知恵や洞察も、見返りなど期待せずに分け与える。彼らにとって、与えることは自然なこと、人間としての喜びのひとつなんだ。

みなさん一人ひとりがこのタラウマラのコリマの輪に加わった。本当にありがとう。あなたの寛容さは銅峡谷のように深い。

ウィル

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Dear Friends of the Tarahumara,

Your donations provided the Tarahumara with several tons of emergency food. Hundreds of Tarahumara received corn, beans, potatoes, and other food from the Sierra Tarahumara Food Bank near Urique. They also are receiving natural, non-GMO seeds to plant this spring. In addition, we are installing a water reservoir at a Tarahumara spring near Huisichi to help capture and store water during the drought, the worst in Mexico's recorded history. The food donations will help in the short-term; the seeds and water reservoir will enable the Tarahumara to sustain themselves long-term.

I witnessed firsthand the drought and famine facing the Tarahumara. I met and talked with many Tarahumara farmers whose corn crops failed because of the lack of rain. I saw their empty corn cribs and their dry, barren fields.

The Tarahumara were incredibly appreciative of the donations. No people are more worthy of help. They are a tough, self-sufficient people who have survived for centuries on their own in some of the world's most rugged, remote terrain. They are not used to support from outside their community. Asking for help has not been easy for many of them. Yet they were deeply grateful for the food, seeds, and water. The distribution of food was an emotional and powerful experience. Families trekked from all over the canyons to receive the emergency food aid, and many carried it home on their backs. We delivered some food aid by truck to a couple of outlying communities as well.

At the heart of Tarahumara culture and tradition is "korima," which loosely translates to "sharing." Though the Tarahumara have few material possessions, they freely share them. They share food and clothes—as well as wisdom and insight—without expectation of a reciprocal gift. For them, giving is a natural and joyful part of being human.

Each of you participated in the circle of korima with the Tarahumara. Thank you immensely. Your generosity is as deep as the canyons.


-Will


Will Harlan
Barefoot Farm
barefootfarm.org

2012/01/19

タラウマラの人々を助けて下さい。

昨晩、『BORN TO RUN』の著者クリストファー・マクドゥーガルのFBのポストで、本書に登場する「走る民族」タラウマラ族の人々がいま、旱魃に苦しめられ飢餓の危機にあるとしりました。クリスの信頼するウルトラランナーが現地に入っていて、「タラウマラ種ファンド」を通じたドネーションを呼びかけています。

■クリストファー・マクドゥーガルのブログでの呼びかけ
http://www.chrismcdougall.com/blog/2012/01/help-ultrarunner-will-harlan-help-the-tarahumara/

【抄訳】

タラウマラの人々を助けるウルトラランナーのウィル・ハーレンを助けて欲しい

この数日、コッパーキャニオン(銅峡谷)が旱魃の危機にあるというレポートが寄せられてくる。どの情報が正しくてどの情報がただのセンセーショナリズムなのか、時として分からないものだけれど、ウィル・ハーレンは直接現地に向かって支援しようとしてる。ウィルは経験豊かで知識もあり、何よりとても正直な奴で、昨日僕にこうメールしてきた。

「ちゃんとドネーションの種も食糧も直接タラウマラの人々にわたるって個人的に確かめた。また現地に戻ったらどんな状況かレポートするよ。僕はまだ実際に旱魃がどんな状況かこの目で見たわけではないけれど、いくつかのソースからは、飢餓が拡がっていて非常に深刻だということ、とくに峡谷のBatopilas側がひどいということを聞いている。馴染みのない支援団体だと本当に信頼できるのか躊躇する気持ちもわかる。でも今回は、僕が直接行って、実際に何が起こっているか確かめるし、僕自身も個人的に、食糧と種の配給を手伝おうと思っている」

僕はウィルのことをよく知っている。そして彼の言葉は信頼していい。
こちらでぜひドネーションをして助けて欲しい(以下のリンクへ)。


■タラウマラ種ファンド:ドネーションページ
http://barefootfarm.org/?page_id=883%3Cbr%20/%3E

【抄訳】
私たちベアフット・ファームはタラウマラ族の農家を直接支援し、現地のトウモロコシの種や基本的に農具を支給したり、水資源の確保や農地の保護を支援しています。タラウマラ種ファンドに集まったお金は、トウモロコシや豆の種、あるいはマイクロローンという形で100%、直接タラウマラ族の農家に渡っています。

私たちは何年もの間、タラウマラの人々と一緒に過ごしてきました。彼らの農業をモデルにしてやってきたのです。それに彼らと関係を築くことで、支援が必要なタラウマラの農家の人々を直接支援してきました。旱魃、伐採、土壌侵食といったものが、自給自足のタラウマラの農家の人々を一層困難な状況にしています。そして彼らの多くは、昔から育ててきた多種多様なコーンを栽培し続けるリソースがありません。私たちは彼らに種や道具を支給することで、彼らの伝統的な農業やランニング文化が続くことを目指しています。


タラウマラ族へのドネーション

$35:タラウマラの農家1人にとって1年分のトウモロコシの種
$50:タラウマラの農家1人が家族も養えるだけの収穫を支援
$100以上:安全な飲水をタラウマラ族のコミュニティ全体に支給
$200以上:タラウマラ族のための学校建設を支援

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「Donate」のボタンをクリックすると、Paypalのアカウント(右側)か、クレジットカード(左下のcontinueをクリック)で支払いが可能です。 ドネーションを済ませると、ウィル・ハーレンから感謝のメールも来ます。

僕は『BORN TO RUN』でタラウマラ族のことを知って、走ることへの態度も変わったし生き方だって変わったと思います。ですので微力ながら、支援できればと思いました。皆さまも、もし共感されたらぜひよろしくお願いいたします。


2010/05/11

『第2回 裸足DE RUN ~大人のための裸足教育~』に参加しました

Saitama Running Clubの代表である吉野剛さんが講師をされた『第2回 裸足DE RUN ~大人のための裸足教育~』に参加しました。吉野さんはそれこそアメリカで『BORN TO RUN』が刊行される前からベアフット・ランニングの研究に取り組まれ、その第一人者として活躍されています。僕自身は(恐らく他の多くの方と同じように)『BORN TO RUN』を読んでベアフット・ランニングに興味をもち、本や海外サイトを参考にしながら我流で走ってきたわけだけれど、やはりしっかりと科学的・経験的にベアフット・ランニングを学びたいと常々思っていたので、楽しみに参加しました。

当日は14時に代々木公園に集合。約20人の参加、半数が女性。『BORN TO RUN』を強烈プッシュしていただき、ちょうど前日にVibram社のFiveFingersを購入された水道橋博士も飛び入り参加。当日の様子は以下で御覧いただけます。

トレイルランナー.jp
今注目、ベアフット(裸足)ランニング講習会 レポート

どちらかと言えば、初めて裸足で走る方々を対象にしたものでしたが、個人的には大きな収穫が2点あったのでここに記しておきます。

◎ 踵はバネの引き金
ベアフットで走ると前足部着地となることで、着地の衝撃を脹脛(ふくらはぎ)で受けるようになる、ということは理解していたけれど(最初の数週間は筋肉痛がひどかった)、この脹脛の動きをバネとして意識する、というのは新鮮だった。前足部で着地した後に、踵(かかと)が下に降りて地面に触れる際、脹脛の筋肉が脹脛の筋肉が収縮しながら腱がグーッと伸びる。これはつまり脹脛のバネを引っ張っている状態なのだ。あとはそのバネをリリースすれば、自然と足が地面から浮き上がり、前に進むというわけだ。
これまで前足部着地の際の踵の扱いがどうにも曖昧になっていた。まったく無用のようにも思えたし、かといって着地の際、前足部につづいて地面に接地するわけで、じゃぁ、どの程度どう接地させるのがいいのかな、と思っていたが、これからは、バネを引くトリガーのようなイメージでいればいいのかな、と。だからいっぱい引いたほうがいいから地面には接地するし、でも強く地面に打ち付ける必要はないというわけだ。

◎ マメについて
僕はFiveFingersを履いてもう3ヶ月以上経つので、最初は痛めることもあった足も脚もだいたい慣れてきたし、キロ6分でハーフマラソンを走ることもできた。ただ、マメ(水マメ)だけはいまだにできる。できることに慣れてしまった。
吉野さんのお話では、血マメは足の慣れの問題なので、そのうちできなくなる(確かにそのとおりだった)。一方で水マメは、 足裏がこすれることで出来るので、走り方の問題だという。普段、ランニングシューズを履いて走るときに、足は地面を蹴っている。この蹴る走り方がベアフットだと水マメの原因になるのだ。
先程の踵とバネの話の続きになるが、ベアフット・ランニングの場合、足は地面を蹴りつけるのではなく、バネを使って地面から足が跳ね上がるような走りになる。『BORN TO RUN』でも、地面を踏みしめるのではなく地面から軽やかに足を持ち上げるような感覚、というような記述があったはずで、これは同じことだ。その場合、足裏がこすれることはなく、水マメもできないはずなのだけれど、これがなかなか難しい。吉野さんも、長時間走るとフォームが崩れて水マメができることがあるという。今までずっとシューズを履いて走ってきた走り方が身体に染み付いているので、どうしても地面を蹴ろうとする、これはなかなか変えるのが難しいようだ。腰をすえて取り組んでいこうと思う。

最後にもう一つ、吉野さんは「足裏の皮は厚くなるというより、強くなる」とおっしゃっていた。早く強くなって欲しいです。

2010/02/26

裸足に近い感覚で走れるシューズ

アメリカで『BORN TO RUN』がベストセラーになって一躍脚光を浴びたのが、Vibram社の5本指シューズ「FiveFingers」(http://www.vibramfivefingers.com/)。さまざまなタイプ、色のヴァリエーションがあり、ファッションとしても注目されているのはこちらの記事からも窺える(「グーグル創業者はオシャレ好きと判明!」:GIZMODO)。
ちなみに僕はSprintの赤を購入。日本の正規代理店としてはTABI・SQUAREが扱っていて、サイトも見やすいのでおすすめ。他にも楽天やアマゾンで購入可能。最近では5本指ソックスはかなり一般的になってきたので、5本指シューズも違和感がないか、といえばそんなことはなくて、やはり人目をひくに違いない。さらに日本人ならばここできっと考えるのが「足袋」だろう。
BRUTUSのこの前のランニング特集にも載っていたハリマヤのマラソン足袋、こちらのブログによれば、日本のマラソンの歴史はハリマヤの歴史と言ってもいいのだとか。ストックホルム、アントワープ、パリと3つのオリンピックでマラソンを走った金栗四三が履いていたのがこのハリマヤのマラソンシューズだ。
惜しくも1980年代に撤退したということだが、今でも探せばありました、足袋シューズ。先ほどのFiveFingersの日本の正規代理店であるTABI・SQUAREは、その名前から察せられるように、足袋スニーカー専門店 Shop TABI-JI をオープンしている。デザイン的にもかなりいい。もう一つ、ツイッターで教えてもらったのだが、「唐津月星 スポーツ地下足袋 ・ 球太くん」という名前もすごい地下足袋も発見。野球のトレーニング用に作られたらしいが(だから球太くん)、「脚力強化のためのスポーツ地下足袋」というふれ込みだから汎用性も高そうだ。果たして、ここら辺の足袋を履いてマラソンを走る方々はどれぐらいいるのだろうか? 期待を込めて注目したい。少なくとも、FiveFingersで東京マラソンを走る知人は一人いる。

2010/02/21

これぞBORN TO RUN…… “持久狩猟”の衝撃映像

Absolutely Fricking Amazing "Persistence" Hunt!



アフリカ、カラハリ砂漠のサン族(ブッシュマンとも言われる)が、オスのクーズーを“持久狩猟”でしとめるBBCの映像。『BORN TO RUN』に出てくるように、弓矢や槍といった道具を発明するもっと以前、人間はその持久力という武器で走り続けることで狩猟していたとされる。二本足歩行や発汗などはすべて持久走に適した進化であって、短距離では多くの動物に負ける人間も、長距離となれば馬にも勝てるのだ。逆に哺乳類は発汗できず呼吸によって体温を調節するため、この映像のクーズーのように、走り続けて体温が上がりすぎれば、いずれ走ることとの両立ができず立ち止まり、倒れることになる。『BORN TO RUN』の事例では3,4時間だったが、この映像では8時間だそうだ。